プーランク：フランス組曲 メシアン：異国の鳥たち（ピアノ独奏：上野真） 武満：ガーデン・レイン 武満：室内協奏曲 ストラヴィンスキー：エボニー・コンチェルト ショスタコーヴィチ：ジャズ組曲第1番 ヴァイル：小さな三文音楽 指揮：岩城宏之 あまりにも…

パンドラ〈上〉作者: 谷甲州出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2004/12メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 20回この商品を含むブログ (21件) を見るパンドラ〈下〉作者: 谷甲州出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2004/12メディア: 単行本購入: 2人 クリッ…

BG、あるいは死せるカイニス (ミステリ・フロンティア)作者: 石持浅海出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2004/11/30メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (76件) を見る SF独自の《世界の作り込み》は浅い。性転換するのが人間だ…

地方におけるクラシック音楽の厳しさに思いを馳せる。シンフォニーホールというと関西楽壇の象徴的存在で、在阪プロオケ全てがここを本拠地にしているのになあ。 最近の関西は、コンサートの数やヴァリエーション（名曲プログラムが吐きそうになるほど多い）…

江戸川乱歩全集 第6巻 魔術師 (光文社文庫)作者: 江戸川乱歩出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/11/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (16件) を見る テンションの高さや話の運びに『魔術師』ほどの一貫性があるわけではないが…

数ヶ月前のことになるが、山下公園で長髪のキモい親爺が犯人捕縛に失敗するあの警察小説を読んだ時、私は正直苛立ちを隠し切れなかった。罵詈雑言を極めながら焚書坑儒したい気分に駆られたものだ。しかし、どうも世間一般の評価だとそうではないようだ。某…

fの魔弾 (カッパノベルス)作者: 柄刀一出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/11/18メディア: 新書 クリック: 10回この商品を含むブログ (31件) を見る 南美希風（ネーミングについて考え込んでしまう）による密室劇という趣が強い《現在》パートと、判決のリ…

享年82。ご冥福をお祈りします。

事前に色々と変更になった演奏会であった。当初予定は以下の通り。 ストラヴィンスキー：協奏曲《ダンバートン・オークス》 ヤナーチェク：シンフォニエッタ ベートーヴェン：ヴァイオリン協奏曲 ヴァイオリン独奏：ニコラス・ズナイダー 指揮：シャルル・デ…

江戸川乱歩全集 第6巻 魔術師 (光文社文庫)作者: 江戸川乱歩出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/11/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (16件) を見る 『魔術師』は、乱歩の通俗ものとしては完成度が高く、犯人の計画も手が込ん…

愚か者死すべし作者: 原リョウ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2004/11/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (97件) を見る ハラリョウを漢字表記する場合、名前を「りょう」とすべきか「寮」等の当て字を用いるべきかいつも…

エンベディング (未来の文学)作者: イアン・ワトスン,山形浩生出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2004/10/26メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 19回この商品を含むブログ (38件) を見る 雑多なストーリーが徐々に収斂し、大ネタが姿を現すが、全貌をは…

水の迷宮 (カッパノベルス)作者: 石持浅海出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/10/20メディア: 新書 クリック: 10回この商品を含むブログ (85件) を見る 非常にスマートなミステリだと思う。読者の皆さんに感動してもらいたくて書きました、という気色悪さ…

リピート作者: 乾くるみ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/10/23メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 176回この商品を含むブログ (130件) を見る 最初期の作品があんなだったので、ハードコアな本格ファンには敬遠されている気がしないでもない乾くる…

閘門の足跡 (新樹社ミステリー)作者: ロナルド・A.ノックス,Ronald A. Knox,門野集出版社/メーカー: 新樹社発売日: 2004/09メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (9件) を見る お見事な本格ミステリ。事件も地味だし、華麗なロジックやトリッ…

アルファベット・パズラーズ (ミステリ・フロンティア)作者: 大山誠一郎出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2004/10/28メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (68件) を見る 非常に端正な本格ミステリである。ネタや展開、舞台も含め人工的な…

ハイドン：交響曲第98番 ショスタコーヴィチ：交響曲第10番 指揮：小澤征爾 先月アルミンクで聴いたが、今日はもうこれが同じオケかと思うほど充実したサウンド。オーケストラの鳴りって、本当に指揮者によるんだなと痛感。小澤征爾、オーストリア出身の若造…

ラヴェル：組曲《マ・メール・ロワ》 ベートーヴェン：ピアノ協奏曲第1番 ストラヴィンスキー：バレエ音楽《ペトルーシュカ》（1911年版） ピアノ独奏：ピエール・ロラン・エマール、指揮：シャルル・デュトワ 素晴らしかった……。スポンサーに感謝。私は某交…

このニュースの俺的ポイントは、スカラ座改装そのものでも、ソフィア・ローレン来場でも、ウンベルト・エーコ来場でもない。サリエリ*1のオペラ《Europa Riconosciuta》が上演されたことである。スカラ座創建と同じ演目を選んだそうだが、たとえそうであった…

魔術師 (イリュージョニスト)作者: ジェフリー・ディーヴァー,池田真紀子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/10/13メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 125回この商品を含むブログ (90件) を見る 徹頭徹尾エンターテインメントの大傑作。ほぼ全身不随の…

江戸川乱歩全集 第18巻 月と手袋 (光文社文庫)作者: 江戸川乱歩出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/10/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (8件) を見る 黄金の虎（の置物）を巡る、奇態な金満老人（でもいい人らしい）と少年探偵団（ていうか小林少年…

《このミス》も出てしまい、遅きに失した感もあるが、03年11月〜04年10月の新刊の、国内海外別のマイベスト10を発表に及ぶ。ご笑覧に浴すれば光栄である。【国内ベスト10】 膚の下／神林長平 綺譚集／津原泰水 生首に訊いてみろ／法月綸太郎 紅楼夢の殺人／…

江戸川乱歩全集 第18巻 月と手袋 (光文社文庫)作者: 江戸川乱歩出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/10/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (8件) を見る 化けた結果がダサいので、私としてはこの作品を評価しかねる。少年探偵団者はいつも、本当に同じ…

江戸川乱歩全集 第18巻 月と手袋 (光文社文庫)作者: 江戸川乱歩出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/10/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (8件) を見る 明智（実際に登場しているかどうかは微妙。この刑事実は明智なんじゃないか？）の意味不明な自信…

リムスキー＝コルサコフ：序曲《ロシアの復活祭》 ストラヴィンスキー：交響曲ハ調 チャイコフスキー：ピアノ協奏曲第1番 指揮はシャルル・デュトワ、ピアノ独奏は上原彩子。 楽団員のページで、デュトワの体調が悪い由伝えられていたため心配していた。実際…

江戸川乱歩全集 第18巻 月と手袋 (光文社文庫)作者: 江戸川乱歩出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/10/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (8件) を見る 何じゃこりゃあ！ という雄叫びを上げたくなる、どうでもいい感じの作品である。まあ《影男》なる…

反応が出てしまったのでより正確に言うと、「歴史的に高評価なものを読むぞ」という動機一般が浅薄なのではなく、「歴史的に高評価なものをより多く制覇して読書量を増すことで、読み手としての俺のプライドを満足させるぞ！」という我が人格が下劣だという…

海のオベリスト (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)作者: C.デイリーキング,C.Daly King,横山啓明出版社/メーカー: 原書房発売日: 2004/09メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (17件) を見る オベリスト三部作は、これで訳出が完了したよ…

願い星、叶い星 (奇想コレクション)作者: アルフレッド・ベスター,中村融出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2004/10/22メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (59件) を見る 収録作品は全て、すごい勢いで猥雑。混沌としているわけではな…