2004-12-08 スカラ座改装こけら落とし 音楽 このニュースの俺的ポイントは、スカラ座改装そのものでも、ソフィア・ローレン来場でも、ウンベルト・エーコ来場でもない。サリエリ*1のオペラ《Europa Riconosciuta》が上演されたことである。スカラ座創建と同じ演目を選んだそうだが、たとえそうであったとしても、サリエリのオペラ公演がかくも盛大に祝われ、かつ極東にニュースとして流れるのは初めてのことではないだろうか。原語をそのまま持って来たことからもわかるように、訳題が定着していないオペラなんである。そのマイナーっぷりは推して知るべし。各種報道はこれを《見出されたエウロパ》《救い出されたエウロパ》と訳しているが、さてはて……。 *1:モーツァルトを毒殺した疑いを生前からかけられており、例の映画でそれがワールドワイドに膾炙してしまった。しかもモーツァルトに劣るという烙印を押されてだ。あまりに可哀想である。