不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

2004-01-01から1年間の記事一覧

赤い霧/ポール・アルテ

赤い霧 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)作者: ポールアルテ,平岡敦出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2004/10/15メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (24件) を見る 恋愛小説としてはなかなか面白い。しかし本格としてはどうなんだろう。トリ…

東京交響楽団

ベートーヴェン:交響曲第8番 リスト:ピアノ協奏曲第1番 (アンコール)コンチェルトのフィナーレ再演 R.シュトラウス:交響詩《英雄の生涯》 (アンコール)ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ《うわごと》 ピアノ独奏ボリス・ベレゾフスキー、指揮はパーヴォ・…

万物理論/グレッグ・イーガン

万物理論 (創元SF文庫)作者: グレッグ・イーガン,山岸真出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2004/10/28メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 167回この商品を含むブログ (269件) を見る イーガン久々の長編。やはり相変わらずバカSF、本当に素晴らしい。《ア…

ネット復帰

我が家に接続用アダプタが届き、遂に完全復活。ペースが復帰する……かもしれない。

シュトゥットガルト放送交響楽団

ベートーヴェン:《エグモント》序曲 ヴォーン=ウィリアムズ:交響曲第6番 ベートーヴェン:交響曲第6番《田園》 (アンコール)ワーグナー:《ローエングリン》第三幕への前奏曲 指揮:サー・ロジャー・ノリントン 私の横に座っていた、痩せた禿の中年男が…

東京交響楽団

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 (アンコール)曲目不詳(詠み人知らずと掲示されてました) ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 (アンコール)シベリウス:悲しきワルツ ヴァイオリン独奏:ヴァディム・グルーズマン、指揮:パーヴォ・ヤルヴィ チャ…

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番、チャイコフスキー:交響曲第4番。ピアノ独奏:イェフィム・ブロンフマン、指揮:ワレリー・ゲルギエフ。なお、ピアノソロのアンコールはスカルラッティ:ソナタハ短調(すまん作品番号わからん)、ショパン:エチュード《…

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ハイドン:交響曲第86番、ワーグナー:《トリスタンとイゾルデ》より前奏曲と愛の死、ブラームス:交響曲第2番。指揮はサー・サイモン・ラトル。 最初の和音が鳴り響いた瞬間、新日本フィルとの差は歴然とする。ていうか絶対届きません。無理。顔を洗っても…

新日本フィルハーモニー交響楽団

リーム:出発、マーラー:交響曲第5番。指揮はクリスティアン・アルミンク。 《出発》の方は初めて聴いたが、なかなか面白い曲であった。ウェーベルンのサウンドで、ちょっとだけマーラーとかベルクとかが混入するような音楽。清潔な演奏も好印象。8分ほどの…

このミステリーが多分すごい!

理念的には好企画と思うが、途中集計を見ると、本格系強過ぎ。これじゃ「ネット読者が選ぶ本格ミステリベスト2004」じゃないですか。正直ちょっと気持ち悪い。数年前に気付いていたとはいえ、敢えて書きましょう。《ミステリ系サイトを巡回する人種は本格ヲ…

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

演目は、リンドベルイ:《AURA》、ドビュッシー:海、ラヴェル:《ダフニスとクロエ》第二組曲。アンコールは、同じくラヴェル:《マ・メール・ロワ》より《妖精の園》。指揮はサー・サイモン・ラトル。 色々考えさせられる演奏会であった。 オーケストラの…

新国立劇場

演目は、リヒャルト・シュトラウス:《エレクトラ》。配役は、エレクトラ:ナディーヌ・セクンデ、クリテムネストラ:カラン・アームストロング、クリソテミス:ナンシー・グスタフソン。管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団、指揮:ウルフ・シルマー 結論…

レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)

曲目は、J・S・バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4番、テレマン:幻想曲第1番、同:幻想曲第3番、J・S・バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第5番、同:パルティータ第2番(鍵盤楽曲、念のため)、同:ヴァイオリンとチェンバロ…

UBSヴァルビエ・フェスティバル・オーケストラ

曲目は、モーツァルト:《フィガロの結婚》序曲、ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》(ラヴェル編曲)。ヴァイオリン独奏はマキシム・ヴェンゲーロフ、指揮はシャルル・デュトワ。ちなみに、本来はムソルグスキーの前…

読売日本交響楽団

曲目は、ヤナーチェク:組曲(Op.3)、同:交響詩《タラス・ブリーバ》、ヒンデミット:ホルン協奏曲、ヤナーチェク:シンフォニエッタ。ホルン独奏は山岸博、指揮はゲルト・アルブレヒト。 この私が、生誕150周年であるにも拘らず実演でヤナーチェクを一曲…

怪我

23日のNHK交響楽団の定期演奏会で、音楽監督アシュケナージが左手に指揮棒を5cm程度突き刺していたようである。さすがにいかがなものかと。

月が昇るとき/グラディス・ミッチェル

月が昇るとき (晶文社ミステリ)作者: グラディス・ミッチェル,好野理恵出版社/メーカー: 晶文社発売日: 2004/09/30メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (11件) を見る グラディス・ミッチェル待望の訳出第三弾。彼女はそのオフビート感覚が…

残念

ネット復帰は12月までずれ込みそうです……。

ネタ切れ&PC絶不調

10月中は基本的に更新停止の方向で動きますので、よろしくお願いします。それではまたお会いしましょう。

詐称

園田高弘には興味がないけれど、訃報の新聞記事等に「国際的ピアニスト」とあるのを見て考え込んでしまった。もちろんクラヲタであれば、彼が国際的な活躍などしていないことは周知の事実だ(国際的云々と演奏の良し悪しはまったく別の事柄ではある。私は園…

PC死亡寸前

まさか買い替え? いやあ、ちょっと二の足踏むなあ。

夏の名残の薔薇/恩田陸

夏の名残りの薔薇作者: 恩田陸出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/09/25メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (96件) を見る 山頂の豪奢なホテルにおける、奇怪な事件。 手法自体は極めて前衛的だが、この作者はそんなものより語り口のう…

蛍坂/北森鴻

螢坂作者: 北森鴻出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/09/22メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (33件) を見る ビアバー香菜里屋を舞台にした、連作短編集。ミステリ仕立てのちょっといい話が詰まっている。そういうのが好きな人には楽し…

薔薇密室/皆川博子

薔薇密室作者: 皆川博子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/09/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 154回この商品を含むブログ (26件) を見る 私が知る現役女流作家の最高峰。ということはつまり、あらゆる現役作家の最高峰の一つであるということだ。…

生首に聞いてみろ/法月綸太郎

生首に聞いてみろ作者: 法月綸太郎出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/09メディア: 単行本 クリック: 25回この商品を含むブログ (229件) を見る 先月は、綾辻・山口・歌野と来て法月まで新刊を出したあり得ない月だったわけだが、この中で作品水準が一番…

羨望と不安

年に一度あるかないかだが、東京以外の演奏会についても真剣に「羨ましい」と思うことがある。23日〜24日に知恩院で催される、ルチアーノ・ベリオの《セクエンツィア》全曲演奏会は、今年におけるその希少な例だ。これがどれほど素晴らしいイベントか理解し…

名無しのヒル/S・スミス

名無しのヒル (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: シェイマス・スミス,鈴木恵出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2004/09/23メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (6件) を見る 完全な濡れ衣で投獄された、アイルランド人の若者。彼が監獄で七転八倒…

七月七日/古処誠二

七月七日作者: 古処誠二出版社/メーカー: 集英社発売日: 2004/09/24メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (32件) を見る 例によって戦争もの。日系アメリカ兵から見た、サイパンの戦い。 エピソードの積み重ねによって、あの戦争の悲劇・惨…

魔王城殺人事件/歌野晶午

魔王城殺人事件 (ミステリーランド)作者: 歌野晶午出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/09/23メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (57件) を見る 少しだけ状況改善。とはいってもまだ相当重く、不安定である。しかし、感想を書くなら書くで…

パソコン不具合

めちゃくちゃ重い。すぐ自動再起動するし。なぜだ。 というわけで、11月までおさらばかと。すいません。