新日本フィルハーモニー交響楽団
リーム:出発、マーラー:交響曲第5番。指揮はクリスティアン・アルミンク。
《出発》の方は初めて聴いたが、なかなか面白い曲であった。ウェーベルンのサウンドで、ちょっとだけマーラーとかベルクとかが混入するような音楽。清潔な演奏も好印象。8分ほどの楽しいひとときであった。
マーラーの方は、寒色系の音色で涼やかな演奏を目指していた。しかしこの方向性ならば、各パートがはっきり聞き分けられるよう調整しないと……。ユニゾンももっとパリッと鳴ってほしい。新日本フィルは悪くないオーケストラだが、今日に限っては、実現できてない要素が多過ぎた。なお第三楽章では結構大きな事故がホルン中心で置き、3秒ほど、他のパートとずれてしまった。残念。