詐称
園田高弘には興味がないけれど、訃報の新聞記事等に「国際的ピアニスト」とあるのを見て考え込んでしまった。もちろんクラヲタであれば、彼が国際的な活躍などしていないことは周知の事実だ(国際的云々と演奏の良し悪しはまったく別の事柄ではある。私は園田の演奏をそれほど評価しないが、これは偶々に過ぎない)。しかし新聞はこういう時、「国際的」という言葉を使いたがる。死者というのは、嘘をついてまで持ち上げねばならんのですか。
単に記者がものを知らないだけか? それとも、《俺たち日本人は、こんなに貴重な人材を失ってしまったんだ!》という自己憐憫に浸りたいのか? 後者であれば、非常に気色悪いことと思う。変なナショナリズムの発露としか思えないからだ……って政治向きの話はしない*1ことにしてるんだった。危ない危ない。