不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

新日本フィルハーモニー交響楽団

  1. シチェンドリン:管弦楽のための協奏曲第1番《お茶目なチャストゥーシュカ》
  2. 伊福部昭:ラウダ・コンチェルタータ〜オーケストラとマリンバのための
  3. (アンコール)安倍圭子:祭りの太鼓
  4. バルトーク弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽

 白眉は安倍圭子のマリンバ。見事に弾き切っていたが(多少カチャカチャうるさかったけど)、特にアンコールの自作自演はあまりにも難しそうな曲で、笑うしかない感じ。1937年生まれということだが、69歳であの動きはないわ。正直50代かと……。
 シチェンドリンとバルトークは、しっかりガッツリ系で腰が重い。リズムの躍動を捨て、丹念に弾くことを主眼に据えた演奏であったと思われる。まあ悪くはなかったので良しとしよう。
 あと、前の席の我孫子武丸似(ただし痩せている)のおじさんが、《弦チェレ》の第2楽章とフィナーレで、リズムに乗って、全身をビクッ!ビクッ!と痙攣させていて鬼のようにきもかったです。我々ヲタは存在しているだけで他人に不快感を与えるので、せめてあまり動かないようにしようよ……。