2006-05-27 東京交響楽団 演奏会 ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調Op.77 ショスタコーヴィチ:交響曲第7番ハ長調Op.60《レニングラード》 川久保賜紀(ヴァイオリン) ドミトリ・キタエンコ(指揮) 川久保賜紀のソロは、細身だが求心力が強い、なかなの演奏であった。オケとの息がばっちりというわけでも必ずしもなかったし、もうちょっと音でかくてもいいはずだが、まあ今後に期待ということで。 交響曲の方は文句なし。キタエンコは、決して慌てたり騒いだりせず、心もち遅めのテンポ設定で、レニングラード(?)の戦いを、丹念に、しかし雄渾に描き出す。東京交響楽団も、指揮者によく応えており、実に満足できる演奏会となった。