不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

ブタペスト祝祭管弦楽団

  1. ベートーヴェン:劇音楽《エグモント》Op.84より序曲
  2. チャイコフスキー:歌劇《エフゲニー・オネーギン》よりアリア《青春は遠く過ぎ去り》(チェロ編曲)
  3. チャイコフスキーロココの主題による変奏曲Op.33
  4. (アンコール)J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調BWV1008よりサラバンド
  5. ブラームス交響曲第2番ニ長調Op.73
  6. (アンコール)バルトークルーマニア民俗舞曲Sz.68より(すまんどれかわからん)
  7. (アンコール)J.シュトラウスⅡ:トリッチ・トラッチ・ポルカ
  • ミッシャ・マイスキー(チェロ)
  • イヴァン・フィッシャー(指揮)

 暗めの締まった音色で攻めてくる、実にいいオーケストラだと思いました。基本的には張り詰めてひたむきに弾いているんだが、チャイコフスキーの伴奏等で一気に寛いだ方向性に転換できるのも、手数の多さを証して余すところなかった。指揮者の力量にもよるのだろうが。ブラームスも素晴らしかった(オーボエやホルン!)が、個人的にはベートーヴェンとかアンコールの、隈取がはっきり打ち出された曲の方が楽しめたように思う。
 マイスキーのソロは相変わらず言うことなし。うまいし華もあります。
 なお、バルトークルーマニア民俗舞曲は、録音含め初めて聴いたが、非常に親しみやすい曲で、のだめカンタービレのファイナルで三人の指揮者が競った曲は、舞踏組曲ではなくこの曲であった方が、一般受けしたんだろうなあと思う。