不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

タリス・スコラーズ

  1. タヴァナー:安息日が過ぎて
  2. タヴァナー:我は天の声を聞きぬ
  3. タリス:我は天の声を聞きぬ
  4. タリス:聖なる神
  5. バード:諸聖人の祝日のためのミサ曲
  6. タヴァナー:ルロイ・キリエ
  7. タリス:《4声のミサ曲》よりグローリアとクレド
  8. タヴァナー:《ミサ・グローリア・ティビ・トリニタス》よりサンクトゥスとアニュス・デイ
  9. シェッパード:我らを解き放ちたまえⅠ、Ⅱ
  10. (アンコール)タリス:おお光より生まれし光
  • デボラ・ロバーツ(ソプラノ)
  • ジャネット・コックスウル(ソプラノ)
  • テッサ・ボーナー(ソプラノ)
  • サリー・ダンクリー(ソプラノ)
  • キャロライン・トレヴァー(アルト)
  • パトリック・クライブ(アルト)
  • アンドルー・カーウッド(テノール
  • ニコラス・トッド(テノール
  • ドナルド・クレイグ(バス)
  • フランシス・スティール(バス)
  • ピーター・フィリップス(指揮)

 明日に書くつもりだったが、黙って寝るのが無理なんで書いちゃえ。
 いやもう凄い。宗教性は特に気にせず、まっすぐに音符(じゃないけど便宜的にこう言う)に向かうこの団体の姿勢は健在。第一生命ホール*1のデッドな響きと相俟って、時に音楽としてストイックに過ぎるようにも感じられた*2が、音楽の力のみで生まれる求心力が凄まじい。なんかもう後半のキリエ〜アニュス・デイに至る通常文のところでは魂飛んでしまいましたよ。ポリフォニーって、人の声って、本当に凄いんだなあ。

*1:駄ホールです!!

*2:もちろん宗教曲なのでストイック上等なんだが、音楽だけ突き詰める場合に宗教って無視可能でしょ。それに教会ってよく響くから、実は音楽的には華美なんだよな。そんな感じだったわけです。