不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

バッハ・コレギウム・ジャパン

  1. J.S.バッハマタイ受難曲BWV.244b

 声楽と器楽を2グループに分け、合唱の中にソリストもいる形(ソロの場面ではずずいと前に出て来る)。ただし通奏低音は1グループ。
 なかなかしっかりした演奏で良かったと思う。確かに細部には色々と瑕はあったが、音楽のフォルムを損なうほどではなかったし、皆さん声がしっかり出ていたので問題なし。曲のせいもあろうが、進むにつれて熱も入って来て良かった。なお全体的に歌詞重視の演奏で、エヴァンゲリストもそれに沿い、歌というよりは語りであった。一箇所、咳き込んでいたのが残念。
 いずれにせよ、なかなか聴かせました。機会があれば他の曲でも聴いてみたい団体と思いましたです。