泰平ヨンの航星日記/スタニスワフ・レム
- 作者: スタニスワフ・レム,深見弾
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1980/02
- メディア: 文庫
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ロボットが支配権を確立し人間が放擲される星に潜入する「第十二回の旅」、歴史改変計画のチーフとなって未来に行きまず太陽系に惑星を作るところから始める「第二十回の旅」、進化した文明における究極的宗教を描く「第二十一回の旅」、泰平が自らの家系を語るが滅茶苦茶になってしまう「第二十八回の旅」辺りが特に印象的だが、いずれにせよ、濃度がとんでもないことになっており、1ページ1分は確実にかかる。こんなバカSFによくぞここまで、という圧倒的な風刺深度だ。レム自身による挿絵もアホ臭くて素晴らしい。レム大好き人間は必読。