パリ管弦楽団
- ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
- ショーソン:交響曲変ロ長調Op.20
- ドビュッシー:海
- ラヴェル:ボレロ
- (アンコール)ビゼー:《アルルの女》よりアダージェット
- (アンコール)ビゼー:《カルメン》よりアラゴネーズ
- (アンコール)ビゼー:《カルメン》より前奏曲
- (アンコール)サティ:ピカデリー
- ミシェル・プラッソン(指揮)
プラッソンは音のパレットを混ぜる指揮者であり、それが実演でも確かめられたのは有意義であった。よって正式プログラム中、一番良かったのはショーソン。何だかよくわからないが熱気だの推進力だのがいいぞ、というのが聴き所の曲であるため、プラッソンの本領発揮となった。ドビュッシーとラヴェルはそれほどのこともなく、全体としては可もなく不可もなしだが、更に画然とした演奏が好みなだけに、ちょっと不満。
一方、アンコールの四曲はいずれも粋で楽しめた。さほどハーモニーが分厚くない曲揃いであり、個々の奏者・パートの魅力が光る。一番素晴らしかったのがアンコールというのもどうなんだとは思うが、とりあえず喜んでおこう。ホール近くの桜も綺麗だったし。