不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

新国立劇場

  1. グラズノフ:バレエ《ライモンダ》第1幕より夢の場
  • マリウス・ブティバ(振付)
  • 牧阿佐美(改定振付)
  • ルイザ・スピナテッリ(舞台美術・衣裳)
  • 沢田祐二(照明)
  • 厚木三杏(ライモンダ)
  • デニス・マトヴィエンコ(ジャン・ド・プリエンヌ)
  1. オルフ:カルミナ・ブラーナ
  • デヴィッド・ビントレー(振付)
  • フィリップ・ブロウズ(舞台装置・衣裳)
  • ピーター・マンフォード(照明)
  • バーミンガム・ロイヤルバレエ
  • シルヴィア・ヒメネス(フォルトゥナ)
  • イアン・マッケイ(神学生3)
  • グリゴリー・バリノフ(神学生1)
  • 吉本泰久(神学生2)

 生涯初の生バレエ鑑賞。出演者や演出関係を全員書くと死ぬので、これで勘弁してください。
 前半の《ライモンダ》は所謂普通のバレエ。あんな動き人間にできるのかね。特にジャン。ただ全幕じゃないということで、コール・ド・バレエはテンション低目だったような。ワーズワースは素直な美しい響きを東フィルから引き出していて感心。
 そして《カルミナ・ブラーナ》! 男と女にテーマを絞り、アホアホな演出で大変楽しかったです。ただ、バレエ関係者って鬼スレンダーなんで、エグい卑猥さは出ていなかったように思う。
 オケは音外しまくり、合唱は荒め、ソリストは少々下手(まあこの曲難しいが)と、音楽的にはそれほど充実していなくて残念。踊りがメインなので、変な表現なし。とにかく徹頭徹尾正攻法で臨むわけで、仕方がないし予想はしていたが、やはり少々不満が残りました。でもまあ踊りの方が楽しかったんで、総じて全然OK。こんなところかな。