不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

作曲家の肖像vol.88《マーラー》

14時〜 東京芸術劇場

  1. マーラー交響曲第2番ハ短調《復活》

 改装後の東京芸術劇場に初めて足を踏み入れる。内装がシックになっていて雰囲気が良くなってました。肝心のサウンドは改装前よりもストレートになっていて、こちらも好印象。ただホールは生き物なんで、今後またちょっとずつ響きも変わって行くことと思います。
 演奏は大変素晴らしかったけれども、熱が入るに連れて、僅かに音が荒くなって行くのは……まあしょうがないんだろうけれど。声楽ソロは微妙に弱かったですがまあこれも「しょうがない」範囲内。《復活》は誰が振っても盛り上がるしオーケストラも力が入るので、感動的な公演にはなるわけですが、この日の演奏にはそれに加えて包容力があって大変幸福な思いをいたしました。