第30回横浜市招待国際ピアノ演奏会 第1部
14時〜 横浜みなとみらいホール 小ホール
- バルトーク:ミクロコスモス第6巻より146.オスティナート
- バルトーク:6つのルーマニア民族舞曲
- リスト:巡礼の年第1年より《オーベルマンの谷》
- リスト:3つの夜想曲変イ長調より《愛の夢》
- リスト:ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調
- J.S.バッハ(ペトリ編):カンタータ第208番《羊は安らかに草を食み》変ロ長調 BWV.208/
- プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番変ロ長調op.84
- ブラームス:ハンガリー舞曲第6番、第5番(連弾)
- 金子三勇士(ピアノ)
- ソン・ヨルム(ピアノ)
金子三勇士は見た目も打鍵も堂々たる弾きっぷり、解釈面も真っ当至極でスケール豊かに曲想を紡ぎ出しておりました。日本人ピアニストにはなかなかいないタイプかと思われます。ただし、とても強靭・剛直な音がどの曲でもまるで変わらなかったため、もう少し柔らかい音が欲しくなったのも事実。今後の課題でしょうが、まあまだ若いから(1989年生まれ)、今後どうとでもなるな。
後半のソン・ヨルムは、対照的に柔軟な音を出しつつ、迫力も十分。憑依系の情熱的な演奏スタイルで聴衆を魅了しておりました。特にプロコフィエフがガチで素晴らしかった。この曲、こんなに面白かったのか。そして最後の連弾では、金子の硬質な音色とソンの柔らかい音色が拮抗し、なかなか面白いことになっていたと思います。
アンコールはなし、全部終わると15時45分でした。途中休憩が15分だったし演奏者もさっさと入場して来たこともあり、早めに終わりましたね。ちなみに当日券はなく、完売していた模様です。どっちの人気のためかしら。