東京学芸大学管弦楽団 第37回 春季演奏会
18時30分〜 杉並公会堂
オーケストラはアマチュア。音を外す、飛び出すといったトラブルが頻発します。また、テンポや強弱についての変化を排して均し(たぶんスキルに合わせた割り切り)、各人の出す音も基本的にほぼ全部フォルテ一色のため、正直なところ、非常にのっぺりとした印象を受けました。しかし熱がこもっているのはさすがで、まずは満足。チャイコフスキーの第一楽章コーダ、第二楽章冒頭では、弦がはっとするほどいい音色を出せていたように思います。四の五の言わず、健闘を讃えるべき仕上がりになっていました。
森下唯氏のピアノは、軽快なタッチを駆使して、グリーグを綺麗にまとめていました。アンコールのシューベルトも含めて、「情緒纏綿」を避けて、手堅い成果を上げていたものと思います。
なお杉並公会堂は、この日が初体験となりました。小ぶりのいいホールですね。音も素晴らしい。ただし、運営側でチケットの管理に失敗していたようです。座席数以上のチケット(招待状含む)を出してしまったっぽく、開演時間近くに会場入りした人は、ホールに入れなかった模様です。調べてみると、どうやらこのオーケストラ、過去には2000席クラスの大ホールで公演するのが常だった模様。でも杉並公会堂は1000席ちょっと。2000席クラスのホールで演奏会やる感覚でチケット出しちゃったのかしら。次回からはお気をつけくださいませ。