不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

ワールドコン

 12:00からの「サイバーパンクの部屋」に潜入。とりにてぃさんが司会で、巽孝之菊池誠が参加。小谷真理はppt資料をスタッフに託して欠席。そして特別ゲストがエレン・ダトロウ(ギブスンを発見した編集者)とアイリーン・ガン(ギブスンの親友の作家)で、無駄に豪華でした。
 前半はウィリアム・ギブスンに関する特別ゲストに対する質疑応答で、ダトロウがギブスンの原稿を初めて読んだ時、フレデリック・ポールの『ゲイトウェイ』を思い出したという述懐が非常に興味深かった。ギブスンの最新作《Spook Country》の紹介もおこなわれていました。アイリーン・ガン曰く「スリラー」とのこと。巽さん曰く「iPodでとんでもないことする以外は、9.11後のテロリズムを扱った小説」だそうです。
 後半は、とりにてぃさん+1名で二人で振り付きの《UFO》を歌った後、日常のサイバーパンクっぽい事物を紹介するおふざけ企画に突入。こういうの嫌いな人もいると思いますが、個人的にはなかなか面白かったです。兵馬俑のポストカードが素晴らし過ぎて爆笑。コメントを求められて困惑するアイリーン・ガンという絵柄も貴重でしたね。