不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

↑の補足

 某所で「真の大作家であれば、先鋭的なネタとこれらの「無駄」をいずれも取り込んで更なる傑作を目指すのが筋」という部分に関し、皆が皆そんな「大作家」ばかりではつまらないとの意見をいただく。確かにそのとおりで、「真の大作家」と「筋」という表現は乱暴過ぎた。「無駄」を取り込む/取り込まないは、その作家が素晴らしい否かには無関係である。総論化・一般論化できるほど事は単純ではなかった。
 よってこの点は撤回します。ただし個人的な感覚からすれば、天城一山沢晴雄もちょっと「やり過ぎ」感が漂っており、総合的な美しさを志向する読者には向いていないかもとは思う。