東京交響楽団
- 諏訪内晶子(ヴァイオリン)
- ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
ノセダは過去、N響で聴いたことがある。その時は、不感症のオーケストラに邪魔されており、100%指揮者の思い通りの演奏にはなっていない印象を受けた。その点、好調が続く東京交響楽団はさすがで、ノセダの苛烈な要求にしっかりかつ十全に反応。特にブラームスは、強烈なアクセントによる熱い演奏で、最初から最後までテンションが全く落ちず、一気呵成に聴かせた。オケの状態も大変良く、もちろん「これ以上」のオーケストラも多いのだろうが、基本的に文句を付けられるレベルではなかったです。というわけで、いやあ、凄かった……。フィナーレのコーダで、若干アクセントが弱くなっていてそれだけが残念。
諏訪内は、技術的な綻びがなかったとは言わないが、筋の良い綺麗な音を出していて好印象。指揮者に引っ張られたのか、シベリウスも情熱的でした。特にフィナーレ!