不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

人造人間事件/海野十三

海野十三全集 (第5巻) 浮かぶ飛行島

海野十三全集 (第5巻) 浮かぶ飛行島

 自室で博士が無残に撲殺されていた。そして室内には人造人間(要はロボット)が……!
 帆村荘六が登場するSFミステリ。今書かれたとすると、恐らく何をどうやっても評価できないネタが使用されている。その他の点で売りがあるわけでもないし、まあ仕方なかろう。この時代(1936年)に、普通に二足歩行する人造人間にどう思うかとか、まあそういったどうでもいい感想しか浮かばなかった。