狂嵐の銃弾/デイヴィッド・J・スカウ
- 作者: デイヴィッド・J.スカウ,David J. Schow,夏来健次
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2006/09/01
- メディア: 文庫
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バカミス・トークショーでの推薦本第3弾。ちょんぼスレスレ、いやちょんぼだちょんぼ! という感じの素晴らしい作品。05年11月〜06年10月の新刊の中では、最強クラスのバカミスではなかろうか。破壊力というか自壊力抜群。怒るか笑うかの二択を、読者は厳しく迫られている。とはいえ、主人公が予想も希望もしていない千客万来ぶりはそれだけで楽しく、妻を失った男の哀愁や寂寥感が濃やかに描かれ、登場人物もいい感じでとち狂っているのも面白いが、奇妙な味が最初から最後まで濃厚に感じられるのも素晴らしい。だからこそ、終盤のアレも、良くも悪くも映えるのだ。バカミス好きは必読である。