豆潜水艇の行方/海野十三
- 作者: 海野十三
- 出版社/メーカー: 三一書房
- 発売日: 1998/06
- メディア: 単行本
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途中で敵基地に攫われるのだが、そこからの脱出〜大団円が、連載雑誌の都合上、わずか2ページに端折られていて、いくら何でもこれは酷いという状態のまま放置された作品。正直、元からして低年齢向きの平易に過ぎる文体で綴られていて物足りないので、更に不満を募らせることになる。全集ででもなければ読まなくて良い作品と言えるだろう。
ただし、これほどの平明な文体の児童小説で、アメリカ敵視・日本人としての(名誉ある死を選ぶことが当然という前提に立った)誇り云々を前面に出すのは、現代ではあり得ず、なかなか興味深い。