地球盗難/海野十三
- 作者: 海野十三
- 出版社/メーカー: 三一書房
- 発売日: 1988/06/01
- メディア: 単行本
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二十面相が化けた怪人が現実化したようなアホアホな敵キャラが素晴らしく、なぜ人類が勝利したのか(怪人側がなぜ《地球盗難》を諦めたのか)さっぱりわからん辺りが、ファンとしてはポイント高い。「みんな幸せになったねえ──」という武夫少年のラストの一言も実に味わい深い。死んだ人いるんだけどなあ……。
というわけで、海野十三独特の《価値観のねじれ》を楽しめる一作。我ながらネタ視し過ぎているかも知れない。でも実際、展開とかストーリーテリングでなかなか読ませるのである。