不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

東京交響楽団

  1. モーツァルトフリーメイソンのための葬送音楽ハ短調K.477
  2. モーツァルトクラリネット協奏曲イ長調K.622
  3. モーツァルト交響曲第41番ハ長調K.551《ジュピター》
  4. (アンコール)モーツァルト:行進曲K.62
  5. (アンコール)モーツァルト:カッサシオンK.63より第3楽章

 とても素晴らしい演奏会であった。特に《ジュピター》! 弾むリズムを元に、早めのテンポできびきび進む。モーツァルトを得意とするスダーンの面目躍如という感じ。パートに特に弱点が見つからないのは素晴らしいが、特に弦の動きは特筆もの。編成絞っているのに迫力も十分。本当に最近のこのオーケストラはお薦めですよ。アンコールでも実にいい音色を出していて、大満足。
 前半の葬送音楽は、まだちょっと硬かった。協奏曲では、オーケストラのふわりとした音色の上に、赤坂の綺麗な音色が乗るという感じで、これもまた耳のご馳走。素晴らしい今シーズンの幕開けとなった。