暁の女王マイシェラ/マイクル・ムアコック
暁の女王マイシェラ―永遠の戦士エルリック〈3〉 (ハヤカワ文庫SF)
- 作者: マイクルムアコック,Michael Moorcock,井辻朱美
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/07/01
- メディア: 文庫
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コルム及びエレコーゼも登場する、相変わらず召還シーンが素晴らしい一編。叙事詩的な筆は、感傷的ではあるけれども一つのシーンに拘泥せず、非常にスピーディーに物語を綴ってゆく。そこに人生に対する洞察といった深みはないかも知れないが、とりあえずこの世界観に浸っておきたい。そう思わせる作品だった。正直全然ムアコック体験が足りていないので、シリーズのオーバーラップもそれ程ピンと来る段階にはないしね。
以上で感想は終了なのだが、ムアコックの前文で(個人的にだが)吹いた。ムアコックはいきなり、こんなことを言い出す。
一九五○年代後半から一九六○年代前半にかけて、わたしとバリントン・ベイリー、J・G・バラードは数日おきにナイツブリッジで会い、みなでいわゆる英文学の転覆をもくろんでいた。
ムアコック、バラードと、あのベイリーが並んでいる! ベイリーあんた何やってるんだ(笑)。