不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

ブロンフマン・シャハム・モルク トリオ

  1. シューベルトピアノ三重奏曲第1番変ロ長調D.898
  2. チャイコフスキーピアノ三重奏曲イ短調Op.50《偉大な芸術家の思い出に》

 もちろん室内楽らしい協調もしつつ、三者一歩も譲らぬ真剣勝負といった緊張感も漲る、素晴らしい演奏であった。やはりこのクラスの人がトリオ組むと、凄いことになります。一方で、シューベルトの天才的な旋律を、本当に美しく表出していたのも流石。表現がちょっと明るかったような気もするが、正直何の不満もありません。全員がこれほどのレヴェルで揃っているトリオに出会うことが、今後あり得るのだろうか。