不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

モスクワ放送交響楽団

  1. グリンカ:歌劇《ルスランとリュドミラ》序曲
  2. チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
  3. ムソルグスキー組曲展覧会の絵》(ラヴェル編曲)
  4. (アンコール)チャイコフスキー:劇音楽《雪娘》より《軽業師の踊り》

 原則的にはオーソドックスながら、豪胆な表現が主体の演奏会。ただし、《展覧会の絵》に顕著だったが、細かい部分にも意を用い(まあ普通に考えたら、細かいニュアンス付けをおこなわねばならない曲だし)面白かった。一部管が不調だったのは残念。トランペットが《プロムナード》でいきなり外したのは少々ずっこけた。でも総体的にはやる気のある音を出していて良かったと思う。そしてアンコールでは爆発。
 樫本のヴァイオリンは相変わらず。確かに表現意欲に溢れた勢いのある演奏なのだが、ちょっと変な音を出すのが目立つように思った。まあミスを恐れてチンマリまとまるのに比べると遥かにマシではあるのだが。