ロンドン交響楽団
- ウェーバー:オペラ《魔弾の射手》序曲
- ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
- (アンコール)イザイ:イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.27-3
- ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》(ラヴェル編曲)
- (アンコール)プロコフィエフ:バレエ《ロミオとジュリエット》よりタイボルトの死
- ジュリアン・ラクリン(ヴァイリン)
- チョン・ミュンフン(指揮)
ロンドン交響楽団の高い機能を駆使して、楽しく充実した音楽をやろう、という傾向の演奏会であった。大きな流れ或いは雰囲気を重視し、細部にあまり拘泥しない。もちろんオケがオケなので、技術的水準は非常に高いのだが、このオケならばもっとできるはずのところを敢えてさせなかったのだろうなあ、という部分が多かった。協奏曲のフィナーレ冒頭でティンパニ寝落ちしてたけど、基本的には皆さんやる気満々、ノリが良かったので、聴き栄えはしました。なお、アンコールのプロコフィエフは掛け値なしで最高。このクラスのオケが本気で描く、暴力による死。いやはや素晴らしかった。
ラクリンのヴァイオリンは、これまた高テクかつノリが良くて楽しめた。不思議なことに、オケ同様、彼もまたアンコールの方が凄かったけど……。