新日本フィルハーモニー交響楽団
- アンヌ・ベネトン(語り=ジャンヌ・ダルク)
- フランク・ホフマン(語り=修道士)
- 大槻孝志(テノール=伝令官Ⅰ・Ⅲ、騎馬、ベッドフォード、農民、司祭)
- 吉川健一(バリトン=声、伝令官Ⅱ、ジャン・ド・リュクサンブール)
- 田村由貴絵(メゾソプラノ=ルニュー・ド・シャルトル、ギョーム・ド・フラヴィ、ペロー、酒樽母さん)
- 品田昭子(ソプラノ=聖処女、声)
- 菅有実子(メゾソプラノ=マルグリート)
- 永井和子(メゾソプラノ=カトリーヌ)
- バソルード・シュミット(テノール=豚、声、書記)
- 東京少年少女合唱隊
- 栗友会合唱団
- 阿嘉真理乃(パントマイム=子役)
- 原純(パントマイム=野獣)
- 原田節(オンド・マルトノ)
- 三浦安浩(演出)
- クリスティアン・アルミンク(指揮)
劇場ではないクラシック専用のコンサートホールにおける、管弦楽団の定期演奏会で、どのような劇空間を造成するかが見物。雪が降っていることを暗示する、紙吹雪やら照明は安っぽいような気もしたが、その他のシーンでは非常に健闘。少なくとも、不快感は全く抱かなかった。特に語り二人には文句なし。
そして、音楽面ではなかなか良い、端正な仕上がり。確かに細部に瑕は見られたが、何だかんだ言っても、ジャンヌ・ダルクに感情移入。ドラマと音楽の相乗効果により、やはり昇天のシーンでは感動してしまうのであった。傑作だと思う。