不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

読売日本交響楽団

  1. スクロヴァチェフスキ:管弦楽のための協奏曲
  2. ブルックナー交響曲第6番イ長調

 まずはスクロヴァチェフスキの自作自演。構成もしっかりした、なかなか面白い曲であった。楽器の種類が多くて音色も豊か。80年代という作曲年を考えてみれば少々レトロだが、だからこそ受けもいいのではないだろうか。メロディーないから、大多数の聴き手にとっては大差ないんだろうけど……。今度CDを探してみようと思う。
 後半のブルックナーは、へなちょこホルンに気を取られたが、まずまず良い演奏だった。解像度の高い解釈はさすが(フィナーレでさえ全くだれない!)、でもオケがそれを完璧には仕上げられません、というありがちなパターン。リズムとかがもっと弾んだら*1絶賛するんだけどなあ。オケの音が先月よりも締まっており、そこら辺は指揮者の力量なのだろうが、うむむ……。
 なお、指揮者の手が高々と上がっているのにバチバチ拍手し始めた馬鹿が出た。しかもはっと気付いてやめるし。気まず過ぎ。

*1:私見だが、これが日本のオケにはできない。なぜなんだろう……。