2005-12-13 さあ、気ちがいになりなさい/フレドリック・ブラウン 小説 さあ、気ちがいになりなさい (異色作家短編集)作者: フレドリック・ブラウン,星新一出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2005/10/07メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 33回この商品を含むブログ (80件) を見る フレドリック・ブラウンの、粒よりの短編集。非常に典型的な《変な状況》を、明快な起承転結付きできっちり描く。シンプル・イズ・ベストとはこのような作品群を指すのだろう。奇想の祖形とも言えるか。個人的には「電獣ヴァヴェリ」が好みだが、この短編集の中では一番情感等が分厚い作品なので、嗜好がブラウンと微妙にずれているのかも知れない。ま、読んだのこれで確か三冊目なんで、決め込まない方が良いわけだが。……というか、『私説博物誌』でヴァベリがどういう生物か知っていたのもでかい。だって筒井康隆超楽しそうに紹介してくれるんだもの。