バイエルン放送交響楽団
どいつもこいつも馬鹿ウマ。素晴らしい。
ブロンフマンはもう無茶苦茶。何がどうなろうと音の粒立ちやリズムが明快。聴いて驚愕、勢いに呆然。去年のラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番と同格の、素晴らしい演奏。アンコールも、ブラームスを力強く、スカルラッティで哀愁を漂わせて弾き、見事に出番を締めてくれました。
オケも素晴らしい。音がビタビタ合っている。全体的にサウンドはまろやかなのに、細部もクリアに聴き取れ、ダイナミックレンジの広さにも感動。特にショスタコーヴィチは、弦も木管も金管も打楽器も、とにかく全てが素晴らしかった。いやもうこの曲なのに、あまりの美しさに陶然と聴き惚れていた。少なくともあの時、私にはあのサウンドさえあれば他に何も要らなかった……。
ヤンソンスの解釈は、本当にまっとうなもの。派手でもなく、地味でもなく、中庸というほど禁欲的でもなく、見せ場はたっぷり作るが、あざとくはならない。ただ弱音を本当に大事にしているように見受けられた。
とにかく、今日は本当に感謝したい。