不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

二期会

  1. ワーグナー:歌劇《さまよえるオランダ人
  • 多田羅迪夫(オランダ人)
  • エヴァ・ヨハンソン(ゼンダ)
  • 長谷川顕(ダーラント)
  • 青柳素晴(エリック)
  • 西川裕子(マリー)
  • 経種廉彦(舵取)
  • 二期会合唱団
  • 読売日本交響楽団
  • エド・デ・ワールト(指揮)
  • 渡辺和子(演出)

 金と時間の無駄だった。特に多田羅は最悪。まるで歌えてないし演技も大根そのもの。失せろと思った。演出は、演技と台詞が整合性取れてない。お前台本ちゃんと読んだか? そして演出家の創意と思われるところは、全て意味不明。お針子のシーンが精神病院くさいような気はしたが、小道具が何なのかもよくわからず、ゼンダが患者なのか看護婦なのかもわからん。ラストも、あれ何だったのですか。そしてオランダ船の船員の合唱は録音ですか。いい度胸してるね♪
 オランダ人以外の歌手は、エリックは声が伸びていてよろしい。ゼンダも及第点かな。パワフル過ぎという気もするが。他のキャストは、まあ致命的瑕疵はないが魅力ないよねという感じ。
 オケは流石に見事。タメとか絶対に作らないが、真摯に端正に音楽を紡いでゆく。
 というわけで、こんな歌手と演出では、デ・ワールトに気の毒だと思った。繰り返すが金と時間の無駄であった。こんなことなら、何か他のイベントに出掛けた方が良かった。