新日本フィルハーモニー交響楽団
- カテリーナ・ミューラー(ソプラノ)
- 石橋繁生(バリトン)
- 晋友会合唱団(合唱)
- ミヒャエル・ボーダー(指揮)
重い曲目だが、その代わりこれ一曲なのでコンサートの時間自体は短い。
正調で勢いのある演奏。全体の造形はしっかりしていてなかなか良かった。ボーダー確かに確実な力量を持った指揮者だと思う。ソプラノは美しかったし、バリトンも声に張りがあって楽しめた。しかし……肝心の合唱がちょっと。演奏が始まって段々、一層の熱が篭って来る。これ自体はもちろん特に問題ない。しかし、どんなシーンでもそれなのはどうなんた。特に最終楽章など、大味な部分が多かったように思う。慰安の調べは繊細に歌ってほしいんですよねえ……。単なる我儘かも知れんし、アマチュアにお前は何を言っているんだという説もあるけど。