マルク・アンドレ・アムラン
- マルク・アンドレ・アムラン(ピアノ)
噂どおりの非常にうまいピアニストであった。とにかく音が全然濁らない。そして喧伝されるほど情緒を軽視しているようにも思えず、スコアにストイックに向き合って楽曲そのものに語らせる趣があって、襟を正して聴いていた。というかこのレベルでこの曲(しかも全曲)が聴けるなんて、一生の間でもそうあるとは思えず、熱烈に感謝申し上げたい。というか、ちょっと泣きそうになっていたことを告白しておこう。
そしてアンコールのアンタイルは……お前実は人間ぢゃねえだろ、という感じで笑うしかなった。