ヴォーカル・アンサンブル・カペラ
- 入祭唱「しかしわたしたちは」(グレゴリオ聖歌)
- オブレヒト:キリエ(ミサ曲《フォルトゥーナ・デスペラータ》より)
- オブレヒト:グロリア(ミサ曲《フォルトゥーナ・デスペラータ》より)
- 集祷文(グレゴリオ聖歌)
- 使徒書朗読(グレゴリオ聖歌)
- アレルヤ唱「異邦人たちに告げなさい」(グレゴリオ聖歌)
- アレルヤ唱「甘美な木よ」(グレゴリオ聖歌)
- 福音書朗読(グレゴリオ聖歌)
- オブレヒト:クレド(ミサ曲《フォルトゥーナ・デスペラータ》より)
- 「ヘレナは希望に満ち」(グレゴリオ聖歌)
- ゼンフル:《ヘレナは希望に満ち》
- 叙唱(グレゴリオ聖歌)
- オブレヒト:サンクトゥス(ミサ曲《フォルトゥーナ・デスペラータ》より)
- 主の祈り(グレゴリオ聖歌)
- オブレヒト:アニュス・デイ(ミサ曲《フォルトゥーナ・デスペラータ》より)
- 聖体拝礼唱「十字架の印」(グレゴリオ聖歌)
- 聖体拝礼祈願(グレゴリオ聖歌)
- 終祭唱(グレゴリオ聖歌)
- ジョスカン・デ・プレ:《解き放ってください、主よ》
- (アンコール)ゼンフル:すいません、曲名わかりません……
オブレヒトの没後500年に捧げる、ミサ曲《フォルトゥーナ・デスペラータ》全曲演奏会。そして正規プログラムの最後に、オブレヒトを悼んで作曲されたと推測されるジョスカンの曲を配し、死者の名をオブレヒトと歌い上げる。粋ですね。
教会で聴くルネサンス期宗教音楽は素晴らしいの一言に尽きる。豊かな残響。厳かな雰囲気。こういうのは、たとえタリス・スコラーズであっても第一生命ホールなんぞでは死んでも出せないのであった。
基本的には以上だが、この団体の実演二回目だけれどやはりうまいですね。力強さとかはそれほどないのだが、常に柔らかで優しく温かく、我々に聞かせる演奏行為というより自らの祈りと思えるのがいい感じ。ある意味聴衆との一体感がありますね。
だからこそ、こういう演奏会に拍手やアンコールがあるのは似つかわしくないように思ってしまうのであった。