不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

Reading Baton

 ミステリ系blogに彗星の如く現れた、id:architectさん(読書スピードがおかしいです。感想も面白い)よりbatonを渡されました。光栄・汗顔の至りです。早速対応させていただきます。質問項目はid:architectさんが使われたものとは若干異なります。悪しからず。

 アンテナに加えているのは全てお気に入りですが、紹介のニュアンスを含ませて、長文書評だが全文これ卓見の「とある読書録」(id:tokkyotyou)をば。単にホイホイ読むだけで、感覚的にしか小説を捉えることができない自分が情けなくなります。

  • 今読んでる本

アデスタを吹く冷たい風 (ハヤカワ・ミステリ 646)

アデスタを吹く冷たい風 (ハヤカワ・ミステリ 646)

  • 好きな作家

 福者も聖者も多いが、神はただ二人。アントニイ・バークリーコードウェイナー・スミス。前者は邪神。

  • よく読み返す本、または自分にとって特に思い入れのある5冊

 読み返すってことは基本的にしません。ネタ思い出せなかったり、シリーズ登場人物の確認用とか、そんなので読み返すだけなんで、「よく」ってことはあり得ないしなあ……。だから思い入れだけで行きます。

夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

 これを読まなければ、断言しよう、オフラインの友人はお前らではなかった。その意味では、人生に対する影響が対外的にも一番でかい一冊かな。

少年探偵団 (少年探偵・江戸川乱歩)

少年探偵団 (少年探偵・江戸川乱歩)

 人生の間違い第一歩。小学三年。

オリエント急行の殺人 (新潮文庫 ク 3-4)

オリエント急行の殺人 (新潮文庫 ク 3-4)

 人生の間違い第二歩。ミステリに生涯の忠誠を誓ったのは、これを読んでからだと思う。当時中学一年か二年。

山猫の夏 【新装版】 (講談社文庫)

山猫の夏 【新装版】 (講談社文庫)

 ミステリにおいて、本格以外に意識的には初めて手を出し、あまりの面白さに呆然となった一冊。これ以降、私は本格の呪縛から逃れるのだった。このようにして記憶は改竄される。大学二年。

神々自身 (ハヤカワ文庫SF)

神々自身 (ハヤカワ文庫SF)

 SFに初めてガチで挑んだ一冊。あまりの素晴らしさに呆然となり、以降SFも読むようになる。大学三年。

 以上、注意してほしいのは、あくまで私個人の読書人生に重大な影響を及ぼしたというだけで、これらをもってマイベストを構成しようというわけではないこと。まあ『山猫の夏』『神々自身』は今でも大傑作だと思っているし、『夜の蝉』も佳品だと考えますが、たぶんもう入れないな……。

  • この本は手放せません!

 ピーター・ディキンスンの『キングとジョーカー』及び『生ける屍』。いやマジで好きなんです……。

  • 次にバトンを渡すヒト3名

id:JACK
id:dorobow7
http://blog.taipeimonochrome.ddo.jp/wp/markyu/

 お三方いずれも、凄くいい感想を書かれるので、どういう《経歴》をお持ちなのかと伺いたい趣旨。よろしくお願いします。