ベルリン・ドイツ交響楽団
- 庄司沙矢香(ヴァイオリン独奏)
- ケント・ナガノ(指揮)
メンデルスゾーンは遅めのテンポでしっかり弾いていた印象。悪くはないんだが、面白味には欠けた。正面突破を試みるには、庄司はちょっと線が細いような気も。オケもなんか固い。演奏会に行く機会が飛躍的に増えた結果、色々注文をつけるヤな感じの聴き手になりつつあるなあ。キモヲタだから当然といえば当然だが。
後半は、バカスカ鳴るオーケストラを基盤に、非常に明快・快活な表現で楽しく聴くことができた。手練手管という意味では昨日のスクロヴァチェフスキの方が上とは思うが、ここまでオーケストラを鳴らし切ったナガノの健闘もたたえざるを得まい。なおフィーナーレは若干持て余し気味だった。曲が曲なので仕方ない面はあるが、少々残念。