不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

読売日本交響楽団

  1. ベートーヴェン交響曲第1番ハ長調Op.21
  2. ブルックナー交響曲第7番ホ長調

 スクロヴァチェフスキはまずまず元気そうで何より。快調そのものというわけではないだろうが、去年のちょうど今頃見たときと比べ、動き等含めそれほど変わってない。少なくとも死にそうな感じではなく一安心。
 ベートーヴェンは快速調で、リズムも立っており大変楽しく聴けた。オーケストラの音色が、弦を中心に締まっていたのも素晴らしかった。こういう演奏を聴くと鬱も吹き飛びますな。
 ブルックナーも締まった音色で晴朗にやってくれて良かった。曲の姿を隅々まで明示しようというスクロヴァチェフスキのスタンスに、オケもよく応えていたと思う。ブルックナーにありがちな《厳かな雰囲気》に任せた演奏ではなかったのは何より。とはいえ、この曲に関しては2/27に神の顕現に立ち会ってしまったので、まだまだやれたような気もするが、演奏のベクトルが全然違うから、ごちゃごちゃ言っても仕方あるまい。金管も、日本のオケにしては最後までヘタらず、偉。フライングブラボー逝ってよし。そんな感じ。