悪徳警官はくたばらない/デイヴィッド・ローゼンフェルト
- 作者: デイヴィッドローゼンフェルト,David Rosenfelt,白石朗
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/02
- メディア: 文庫
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というわけで、基本的にはお薦めである。
ただし、二作連続で身内カードを切ったのは気に食わない。一人称の主人公だから、話に移入するには彼自身を事件の利害関係人とするのが一番なのはわかる。わかるがこれはシリーズであり、現段階で終着点を見据えている様子は皆無である以上、永続的な発展を視野に入れねばなるまい。だからこそ第一作から連続して身内話、というのは不味い。自分に関係のないことでも親身になれる人間を描く能力が作者にないだけなのでは、という疑惑も容易に浮かんでしまうし。
ついでに第二作の時点で既に解説がネタに走っているのは不愉快である。数作早かろう。