不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

波多野睦美(ソプラノ)&つのだたかし(ギター)

 この組み合わせであればルネサンスが聴きたかったが、今回はつのだたかしがギターを弾いているように、古楽ではない。ラテン系の民謡も多々含まれていたが、基本的には近現代の歌曲主体。ヒナステラピアソララヴェルプーランク、武満、ヴォーン=ウィリアムスなど。

 波多野睦美はやっぱ良かった。バロック以前で是非再会したい。つのだのギターも素晴らしく、特に、小さな音には耳をそばだてさせた。リュートの方で是非再会したい。曲的には、プーランクが一番楽しかったかも。ハードゲイが、女性を想う詩に付曲する、なんてのもなかなか乙である。