壜の中の手記 G・カーシュ
- 作者: ジェラルドカーシュ,Gerald Kersh,西崎憲
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 2002/07/01
- メディア: 単行本
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が、その気分の悪さを補うくらい面白かった。
「奇妙な味」という表現は嫌いなので別の言い方をすると、これはファンタジーであり、象徴性に彩られた法螺話だ。「そんなバカな!」系の話ではあるが、印象は不思議に重々しく、思わず考えさせられる要素がたっぷりある。内容は全然違うけれども、何となくピーター・ディキンスンを連想した。特に「ねじくれた骨」「時計収集家の王」「死こそわが同志」が好み。とにかく凄い短編集である。必読。
また帯の話に戻るが、北村薫の賛辞の抜粋は、作品に対しての賛辞ではあるが作家自体は馬鹿にしており、ナニがアレである。コメント取り直すべきだったんじゃないか、と。