2002-12-19 嘲笑う闇夜 プロンジーニ&マルツバーグ 小説 嘲笑う闇夜 (文春文庫)作者: ビルプロンジーニ,バリー・N.マルツバーグ,Bill Pronzini,Barry N. Malzberg,内田昌之出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2002/05/01メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (18件) を見るアメリカの田舎町で起きる連続猟奇殺人事件。登場人物は、よくもここまでというくらい、気違いばっか。全編凄まじいまでの偏執の嵐であり、その狂気の言動は読む者の度肝を抜かずにはおれない。その様は、折原一とかリチャード・ニーリイさえ軽く超える。まあ、読んでみ。バカミスであることは保証するから。ちなみに、俺自身はたいへん楽しめた。結末云々、仕掛け云々よりも、この作品は渦巻く狂気が作品の中心であって、理性的に読むものでは絶対にない。