麦酒の家の冒険／西澤保彦

麦酒の家の冒険 (講談社文庫)

　匠千暁シリーズの一作。既読作。一応、作中の時系列順に進もうかと思っております。

　ただし、『依存』が近所のどこに行ってもないのは確認済み。よもやこの作家でこんなことになろうとは。最近人気がないからかも知れぬが、この町の酷さにはほとほとあきれ果てる。まあそれはともかく、『依存』はどうにかせねばなるまい。温泉漬かりに行ったついでに、岡山の本屋にでも寄るか。

　肝心の感想。
　やはり呑んでばかりの四人組はいい感じ。長編版「九マイル」を目指したらしいこの作品だが、それは成功している。非常に見事な推理物語だと思う。あと、やはり文章が達者だと思う。独特の味が出せているわけで、なかなか得がたい。