チャイコフスキー後期交響曲チクルス
15時〜 東京芸術劇場
- ヴィクトリア・ポストニコーワ(ピアノ)
- 読売日本交響楽団(管弦楽)
- ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
前半は大変野太いピアノでしたが、その解釈も技巧も大柄な演奏スタイルが、結構ハマっていたのが面白かった。アンコールは小曲をしっとり聞かせました。
で、その前半からオーケストラが素晴らしいサウンドを響かせていたんですが、後半になると全開になって、もう何というか、やられましたわー。豪快なんだが決して粗くなく、木管がふわっと浮き出たりと随所に遊び心的なものも。テンポ設定の面では、遅めのインテンポから全然動かないんですが、それを逆用して、この曲に込めたチャイコフスキーのメロディーを全て表出することに有効活用している感があって、これまた面白い。標準的な演奏スタイルでは全くないけれど、これは本当にビフテキのような御馳走で、お腹いっぱいになりましたことよ。