ミハスの落日/貫井徳郎
- 作者: 貫井徳郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/02/21
- メディア: 単行本
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各作品は、人の持つ陰の側面を描出するものであり、より汎用性の高い心情を扱う「ミハスの落日」「ストックホルムの埋み火」辺りが、完成度が高いと思われた。他の作品も含め、読みやすいし、筆も落ち着いている。貫井ファンには佳品として楽しむことができるだろう。
*1:と言っても、「舞台を海外にする必然性」がなければ、日本人作家は海外を舞台としてはいかん、などと主張するのは愚の骨頂である。