読売日本交響楽団
- コリヤ・ブラッハー(ヴァイオリン)
- 外山雄三(指揮)
骨太な表現で一貫した演奏会であった。とはいえ、協奏曲でそれを体現したのはソリストであり、伴奏たるオケはこの曲では振るわなかった。
今日の演奏会の殊勲はブラッハーに与えられるべきだろう。このあまり聴かれない協奏曲を、勢いよくまとめており、何となく陽性な歌があったのは面白かった。普通ならばギチギチキーキーやる曲なのだろうが、非常に聴き易いメロディアスな音楽に聞こえたのだった。
後半のレスピーギは、細かいことは気にせず、しっかりきっちり力強く弾いてゆくというもの。あまりの手練手管のなさに、単調な印象を持たなかったわけではないが、まあこんなもんでしょう。金管とか明らかに能力足りてないし(直近でバイエルン放送響聴いているから点が辛い)、〈主顕祭〉で打楽器がずれていたのは問題かも知れんが、目くじら立てて音楽聴いても仕方ないしね。