不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

ソーンダイク博士の事件簿Ⅱ/オースチン・フリーマン

 総論として語るべきことは、Ⅰの感想(昨日エントリ)に全て記した。ソーンダイクの探偵としてのスタンス、そして《何が起きたか?》に傾注する作者のスタンス(犯人当ては二の次でさえある)が印象的かつ好感度高い作品集である。稀にアクションシーンがあるのもご愛嬌。
 堅実な作風なりに、なかなか面白いので、広くお薦めしたい。本当だってば。