QED 竹取伝説/高田崇文
- 作者: 高田崇史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/01/09
- メディア: 新書
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (29件) を見る
というわけで、気楽に読めてそこそこ楽しく、予定調和を崩さない何かに、一定の頻度で接することも大切なんだと思う。ほとんどの人が、多かれ少なかれそういう対象を持っていると思うが、私の読書上のそれの一つが、QEDシリーズなのだ。
『竹取伝説』は、その名の通り、『竹取物語』の謎に迫るミステリ。微妙に現代の事件のメタファーになってるのはいつもの通り。瑕疵を拾うことは恐らく簡単だが、そういうことをやりたくて読んでいるわけではない。俺は憩いと安らぎが欲しいんだ。文句のある奴は前へ出ろ。俺は例によって後ろに下がってやる。後ろが壁だろうが水だろうが崖だろうが、だ。
真面目に評価すると、QEDの水準作ではあろうと思います。つまり、読んで「凄い」とは多分なりません。歴史ミステリがお好きな方はどうぞ。