不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

『飛蝗の農場』(ジェレミー・ドロンフィールド/創元推理文庫)

飛蝗の農場 (創元推理文庫)

飛蝗の農場 (創元推理文庫)

 どうやら一位らしい、サイコものと(一応)される作品。エロいシーンが印象に残るが、まあそれはともかく。
 「正体不明だからこそ力を持てる、ばれたらもうダメダメ」(とばかりも言い切れないのだが)というプロットは、非常に興味深かった。ネットでよく見かけることだけに。巧緻にして端正な作品だと思う。ぜひ一読を。